ある日、惰眠を貪っていたら一族から追放されて森に捨てられました そのまま寝てたら周りが勝手に魔物の国を作ってたけど、私は気にせず今日も眠ります
- 今村透
- 2023年11月6日
- 読了時間: 2分
惰眠を貪る、、、忙しなくゆとりのない日々を送る社会人には残酷ともいえるほと甘美な誘惑に聞こえるかもしれない言葉
暑くも寒くもない室内。
頭も首も肩も痛くならない適度な弾力と高さの枕。
体のどこにも負担をかけない軽く柔らかな布団。
仰向け・横向き・うつ伏せ、寝返りでどんな姿勢をとっても適度に押し返して体の負担を軽減して寝苦しさを感じさせないマットレス。
最高の寝具に全身を委ね、穏やかで楽しいことをぼんやりと夢想しながら微睡んで夢の世界へと旅立つ
時間を気にすることもなくただただ体が欲するがままに眠り貪る
至福の一時と言えなくないことであろう
惰眠をむさぼっているだけで煩わしい雑務なんか周囲がよろしくやってくれればいいのに
ついでに食事も最低限ですみ老いることも無ければいいのにって
世の中そんなに甘く無い
この物語の主人公クレアは惰眠大好き行動大嫌い
食事が面倒くさくなって途中で眠りこけても気がついたらベッドの上そのまま眠り続けても誰も怒らない
クレアの父はクレアに好きにやりなさいといい望むがままに寝かせてくれる
使用人たちも文句を言わず尽くしてくれる
何も問題がなかったはずだった
クレアを一族の恥穀潰しだと乗り込んでくるクソジジイが現れるまでは
クレアはクソジジイのせいで森に捨てられた
それでも
日に当たっても聖なる魔法を受けても斬られようが打たれようが平気で万が一あっても再生能力で回復でき老い死ぬこともないトップ・オブ・吸血鬼高貴なる夜の血族であるクレアにとっては大した問題ではなかった
よってクレアは森の中でも惰眠をむさぼる
そこから先も概ねタイトルどおりにございます
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