騙され裏切られ処刑された私が……誰を信じられるというのでしょう?
- 今村透
- 2023年8月7日
- 読了時間: 1分
婚約者の王太子からは婚約破棄され
大勢のものから謂れのない罪を被せられ
父からも母からも兄からも裏切られ
冷たくて暗い牢獄に押し込まれ拷問の果てに処刑された
そして死に戻り
前世で疑いもしなかった信じていた人たち全ての人に裏切られ誰も信じられなくなった公爵令嬢
彼女が死に戻ったのは王太子と出会う以前の幼き頃
父だった人も母だった人も兄だった人もまだ優しかったころ
前世の記憶を残したまま家族とは思えない
一緒にいるだけで気持ち悪さがこみ上げ距離を取ろうにも心配し近づいてくる
その優しい眼差しとと前世で裏切りにあったときに見せたまるで悍ましい獣でも見るかのような冷たい視線
もう同じ国にはいられない
魔法で姿を変え身分を偽称し亡命のために冒険者を雇った
非業の死を思い出し誰も信じられなくなった8歳の少女
偽聖者の生贄という称号を持って生まれた少女の最初の幸運は依頼を出した訳あり冒険者親子との出会いであることは間違いない
幸運の出会いから始まる逃亡生活
裏切りの記憶から家族を捨てた少女は仮の母と仮の兄に出会い家族になっていく
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