ええ、召喚されて困っている聖女（仮）とは私のことです 魔力がないと追放されましたが、イケメン召喚師と手を組んで世界を救います！

魔法使いの治める国・ホルダール王国の国の未来を占う先見の魔法使いは大いなる災いを予見した

大いなる災いの予見からおよそ一年

大いなる災いを退けるためホルダール王国は聖女召喚を実行した

召喚されたのは鮎川 春(以下:ハル)という日本人女性

大切な話をするために弟に会う予定だったというハルは自身が聖女であることを否定し元にいた世界に帰りたがった

しかし、パワハラ上司感マシマシの宰相はハルの言葉を適当に流し魔力を測定する

測定の結果のハルの魔力は0

聖女が魔力0のはずがないと後日測定をやりなおすことになるが再測定の結果も魔力0

聖女の力がないと証明が出来たのであれば元の世界に帰してくれと請願するハルだったが

パワハラ宰相及びその部下いわく

異世界からの召喚は召喚魔法師一人の人生を使い潰す術

国のためになんの役にもたたない無能のために優秀な魔法使いの人生を台無しになどできない

無能はいらないとっととこの城から出ていけ

大いなる災いが迫っていると口外したら命の保証はない

この上なく理不尽な状況で唯一の救い

短い時間ではあったが王城でハルの身の回りの世話をしてくれたメイド・シェリーが教えてくれた宿屋アウラ

他に行く宛もなかったハルにその宿屋の人々は優しく受け入れ住む場所も仕事も与えてくれた

畳み掛ける災難を乗り越えハルは家族の元へ帰ることはできるのだろうか？