神様のバレー

「神であるこの俺様がテメェらミジンコ共に全国制覇させてやる　感謝するがいいそして崇めやがれ」

地区大会万年一回戦負けの私立幸大学園中学校バレー部の新コーチは〝神〟を自称する尊大な男・阿月総一

その正体は実業団バレーチーム「日村化成ガンマンズ」の元(?)アナリスト

阿月の掲げるバレーは嫌がらせと騙しの「IDバレー」

アナリストでありながら試合中寝そべってゲームをしたり、監督相手に尊大な物言いをしたり、過去のデータ上確率の低そうなプレーを予測して作戦立案したりと一見不真面目な態度から監督は衝突しがちではあるものの実力は確かでガンマンズが2年連続でリーグ制覇に貢献

俺様を監督にしろと吠える阿月に日村化成の会長は条件をだした

知り合いが経営する学校の万年一回戦負けのバレー部を全国制覇に導いて見せろと

それが出来たなら会長自身が持ち得る全てのツテを使って阿月に全日本監督の座を確約してやろうと

かくして〝神様〟は中学バレー界に顕現し私立進学校の弱小バレー部を導く

本番は全中のみ、そこへ至る全ての練習試合・公式戦は全国制覇を成すチームの下地作りの一環

勝利も敗北も意のままに操らんとする〝神〟の挑戦が始まる

果たして自称神は自ら思い描く未来をつかみ取ることができるのか